海外就職/転職に必要なスキルと資格【スキル無しだと難しいは本当?】

海外就職/転職に必要なスキルと資格【スキル無しだと難しいは本当?】

2022年3月27日

海外就職や転職で必要なスキル・資格が分からないという方に向けて、実体験をもとに「海外就職や転職に必要なスキルと資格」をまとめた。

僕はもともと東京のWebマーケティングで働いた後、長期で海外を一人旅。今は台湾のWebマーケティング会社で事業マネージャーをしている。

当時はどんなスキルを磨けば海外で働けるのかを考え、大学時代は語学を学び、社会人になってからは自分の専門分野をWebマーケティングと決めて学んだ。

そして今、海外で働くためにはどんなスキルや資格が必要なのか分かってきたので、自身の経験をもとに書き残しておく。

海外就職/転職に必要なスキルと資格

海外就職や転職に必要なスキルと資格は下記の通り。

必要なスキル

  1. 語学力(英語+現地の言語)
  2. 体調管理能力
  3. 異文化適応能力
  4. 主体性
  5. 営業力
  6. 専門性
  7. 基本的なビジネス能力

必要な資格

  1. 四年制大学卒業の学位 or 修士号
  2. TOEICなどの語学資格

海外就職に必要なスキルと資格を順番に紹介していこう。

必要なスキル

①語学力(英語+現地の言語)

海外で働くには、最低限の言語力は必須。「英語+現地の言語」が理想だ。英語は世界中どこでもある程度通用する言語で、グローバルな環境では「英語が話せて当たり前」の認識で話が進んでいく。

何も完璧を目指さなくていい。文法や発音を完璧にするというよりは、コミュニケーション力を磨くことが大切。とくにリスニングとスピーキング。リスニング力がなければ、相手が何を言ってるか聞き取れないので話が進まない。スピーキング力はなければ自分の思いや考えを伝えられない。すこしずつ実戦経験を通して、コミュニケーション能力を上げていこう。

そして英語+あると良いのが現地の言語。もし働き先が分かっているのであれば、その国の言語も身につけるといい。実は英語以外に現地の言語を身につけておくことで、相手から喜ばれたり、ものすごくコミュニケーションが円滑に進むことがある。

僕自身は台湾で中国語を使って仕事をしているので、今のところ「日本語・英語・中国語」の3つを勉強しているような状態だ。言語は突然身につくものではないので、海外で働きたいと思ったその日からすこしずつ学習しよう。

②体調管理能力

「体調管理も仕事」とよく聞くが、海外では一層体調管理が大切になる。慣れない生活環境やコミュニケーション、食文化の違いなど、小さなストレスが積み重なり、海外では体調を崩してしまうことが多い。

だからこそ普段から体調を観察し、あらかじめ予防することが大切だ。とくに海外では野菜やビタミンが取りにくい。普段から栄養管理を心がけ、体調が優れないときはしっかり休むようにしよう。

余談ではあるが以前、世界最古の予防医学であるアーユルヴェーダに興味を持ち、スリランカで1週間ほど受けたことがある。身体のデフラグと呼ばれ、身体の中身が入れ替わったような感覚になり、施術後は非常に身体の調子が良かった。

もし興味がある方は、時間をとって行ってみてほしい。

③異文化適応能力

海外の人と同じ環境で働くには、彼らの考えや文化を理解することが大切。細かく言えば個々それぞれ価値観は異なるが、まずは国によって異なる価値観を理解しよう。とくに宗教や歴史などの文化的背景から来る違いは、日本人だとあまり馴染みがない。働き方も異なる。

ときおり未だに他の国の人たちを悪く言ってしまう日本人を見かける。たしかに日本人として誇れる部分はあるが、それは他の国の方たちも同じ。

世界に出ると、僕ら日本人はマイノリティに属することを認識しなければならない。つまるところ、異文化適応能力は相手を尊重し、丁寧にコミュニケーションすることに尽きるのかもしれない。

④主体性

海外では日本以上に前提を疑い、自分で考え情報掴み取る必要がある。生活にしても仕事にしても自ら問い調べ答えを出す力がないと、厳しいと感じる瞬間を経験してきた。

何事も主体性を持って動くことに慣れていない人からすると、すごくストレスに感じるかもしれない。でも海外生活では避けて通ることはできないので、すこしずつ慣れていこう。

⑤営業力

主体性と共通するが、海外では自ら動かないと話が進まない。自分で舵を取る必要がある。加えて自分を売り込む営業力も必要だ。

海外に行ったことがある方なら、露店での営業の圧や押しの強さに驚いたことがあると思う。日本では普段値切ることはないが、海外だと日常茶飯事な国もある。

海外でのビジネスでは、これらの営業力や交渉力を駆使し、仕事をする場面が多々ある。自分を積極的に売り込み、新しい役職についたり、給与交渉を行う。

ここぞというときは営業力を発揮し、積極的に交渉していくことが必要になるので、普段から営業などに慣れておくといい。

⑥専門性

海外で働く際、ひとつ忘れてはいけないことがある。僕らが海外で働かせてもらうということは、現地に住む人たちの職をいただくことになる。そして企業は現地の人ではなく、外国人である僕らをわざわざ採用するメリットがないといけない。そのメリットがあなたにとっての「専門性」だ。

英語を話せるから海外で働けるというわけではない。英語を話せるだけなら、企業はより人件費の安いネイティブの方たちを採用するはずだ。語学力以外で僕らはその国に貢献できる何かしらの「専門性」を持たないといけない。例えば、僕の場合は「Webマーケティング力」が軸になっている。

現在では過去の営業やライティング経験、オウンドメディアのディレクションなどが今の仕事に活きている。このようにWebマーケティングやWebデザイン、Webエンジニア、財務経理など何でもいい。とにかく会社員の方は言語化できる自分の武器を持ち、何かしらの実績を作ろう。

⑦基本的なビジネス能力

海外では日本と同じようにビジネスについて丁寧に教えてくれるところは少ない。だからこそ主体性を発揮し、どんどん自ら吸収していく必要がある。そのためにも最低限のビジネススキルは、前もって身につけておいたほうがいい。例えば。

  • 電話の仕方やメールの送り方
  • 商談や会議の仕方
  • 仕事を円滑に進めるフレームワーク(PREPなど)
  • エクセルやパワポなどのビジネスツールの操作
  • SlackやNotionなど仕事効率化ツールの操作

これらは日本で就労経験を積んでいれば、ある程度身につくものだと思う。日本はビジネス教育がしっかりしているところが多いので、海外ではそのまま活かせるケースが多い。とくにビジネスにおけるコミュニケーションのお作法はあらゆる場面で使えるはずだ。

必要な資格

①四年制大学卒業の学位 or 修士号

海外では学歴が日本よりも重視される。ビジネスマンとして海外で働くには、基本的に四年制大学を卒業しておく必要がある。また、何かしらの専門職や研究職などの職に就きたい場合は、修士号や博士号などが必要になる。

自分が働きたい国の就労条件をあらかじめ調べ、その準備をしよう。近年では大学に行く必要はないという言葉も耳にするが、海外で働く場合はそもそも働く権利がもらえないので、最低でも四年制大学は卒業しておくことをおすすめする。

②TOEICなどの語学資格

海外就職に向けて転職活動する場合の履歴書や面接の際に必要になる。もちろんTOEICなどの語学試験に受けなくとも働ける海外の企業はある。ただ、選考の際の条件に含まれていることが多いため、あったほうがいい。

ちなみに僕の場合はTOEICなどは受けておらず、受けずに働ける企業を探した。国によって大きく異なる部分ではあるので、まずは自分が働きたい国の情報を調べてから対策することをおすすめする。

スキルなしだと海外就職/転職は難しい?

前提としてスキルはあった方がいい。上述したようなスキル、とくに語学力や専門性はあるに越したことはない。ただ、海外就職は人によってそれぞれ背景が全く異なる。現状スキルがなくとも海外就職はできないことはない。

つまるところ、海外の就労条件さえ満たしていれば、あなたに魅力を感じて採用してもらえる可能性もある。スキルよりもその人の人間性が評価されるパターンだ。しかし難しいことに変わりはない。年齢が上がるにつれて専門性や実績は重視されていく。

海外就職は国と職さえ選ばなければ、そこまで難しいと思わない。ただ、自分が希望する国や職、給料の条件をクリアし、働けるかといわれたら難しいだろう。どちらにしても相応の努力と戦略が必要になる。

現時点でスキルなしの場合はどうすればいい?

もしあなたがいま会社員として働いているなら、海外就職したいと思ったその日から、専門性を磨き言語化できる実績を出すために、本業を頑張ろう。

そして海外就職の目標を決め、それに向けてコツコツ努力しよう。今だと独学でWebマーケティングを学び、それらの過程をSNSなどで発信していくのもおすすめだ。

本業以外にも必須となるのは語学力。空いた時間は英語の学習や働きたい国の言語学習に費やそう。語学はどこの国で働くにしても必須になる。語学習得に近道はない。継続あるのみだ。

働く国によって求められるスキルは細かく異なる

働く国によって求められるスキルは大きく異なる。海外に進出している日系企業も異なるし、募集している職種によって求められるものは違う。

まだ働きたい国が定まっていない人は、国を決めてどんな企業があり、そんな職種を募集しているのか調べてみよう。具体的にイメージしていくことで、目指すべき方向や次の行動が見えてくるはずだ。

海外就職におすすめの国も書いたので、まだ定まっていない方はぜひチェックしてみてほしい。

最後に

スキルなしだと海外就職・転職は難しいが、できないことはない。ただ年齢が上がるにつれて、専門性や実績は重視されていく。早めに働きたい国を決め、就労条件を調べた上で、本業や語学力向上に向けて努力しよう。

今だとWebマーケティングを独学で学び、その過程をSNSで発信していくのも一つの手だ。働く国を決め調べることで、具体的にイメージが湧いてくる。イメージが湧くと目指すべき方向や次の行動が見える。

僕自身は30歳までに海外就職したいという漠然とした目標のみ持っていたが、何とか29歳で台湾に就職し、キャリアアップすることができた。海外で働くことは大変ではあるが、日本とはまた違った刺激的な経験ができるので、ぜひチャレンジしてほしい。